今回は、「教員を退職した時の周りの反応まとめ。」と題しまして、私が教員の仕事を退職した当時の、周りのリアルな反応についてまとめてみます。
誰の参考になるか分かりませんが(笑)、もし周囲の視線が気になって退職の決意ができない人へ。まぁ、「こんなもん」だと思っていただければ幸いです。^ ^
簡単に、教員時代のプロフィール紹介。
◇新卒でそのまま教員へ
◇教員採用試験の当時の倍率は、10倍近かった。
◇勤続年数は8年間
◇勤務校は2校(初任校3年、2校目5年)
◇8年間のうち、3年間は特別支援学級の担任。
ざっくりと、こんな感じの教員生活でした。
最後の1年間のうち、2ヶ月間はメンタルを病んで休職していました。なので、退職したのも、その影響が大きいのではないかと思っていらっしゃる方も多いのですが、この件に関して言わせていただくなら…
もともと、大学進学時まではカウンセラー志望でしたし、それも「不登校支援がしたいから」という大きな理由がありました。学校の先生になったのも、その一環でした。
なので、「ゆくゆくは、もっと不登校の子と直接関わるようなことがしたい。」という気持ちが、ずーっと私の中にはあったのです。
ただ、辞めるとなると、自分でそのタイミングを見極めるのが難しかった…。
それなりに成功体験を積むことができ、やりがいを感じていた時でもありましたので、余計に悩みました。
だから、メンタルを病んでしまったときは、自分を「情けない」と思う傍らで、「あ、今が辞めどきなのかも」とも思いました。それからは早かった。
もともと、その年で辞めようかな、と思っていたこともあり、8月ごろから転職サイトに登録し、転職市場での自分の相場を知ることは始めていました。病む前からですね。
なかなか、自分の希望に合うところがなかったのですが、年明けの1月に「これだ!」と思う職場に出会ったのです。電話をして、面接、採用までに1週間かからずトントン拍子に進んだことも、追い風になりました。
退職することについてですが、旦那と、職場の管理職以外には一切事前には知らせませんでした。あとは、すべての手続きが済んで、内示があるまで黙っていました。よくも悪くも色々言われるのが、煩わしかったし、同僚の先生には「普通に」接して欲しいと思っていたからです。
自分の両親にも、全てが終わって学校が春休みに入ってから伝えに行きました。
ここまでは、序章です。次から、本題です。退職する事実を伝えた時、周りがどういう反応だったか、まとめていきます。
あ〜もったいない。もったいない。
「もったいない」
一番言われたかと言われると、そんなことも無いような気がします。
というのも、むしろ「もったいない」しか言われないかもくらいの覚悟(?)がありましたので、私の予想よりも実感としては少なかった印象です。
心の中では、「何がもったいないのか分からない状態」だったのですが、いちいち言い返すことはしませんでした(笑)。
そう言えば実の父にも言われましたね。「もったいない。」もう、そのときは内示も出ていましたので、どうにもできない状態だったので、やっぱり聞き流しました(笑)。
やりたいことが見つかったなら、よかった。
これは、母から言われた言葉です。
母からも「もったいない」と言われるだろうと踏んで言ったのですが、3秒くらいの沈黙の後に、こう言われました。
沈黙の3秒の間に「もったいない」という言葉を飲み込んだのかもしれません。
ただ、母の一筋縄ではいかないところは、新しい勤務先のお給料や、社会保障制度のことなど、事細かに聞いてくるのです。(笑)
心配からなのか、「もったいない」という言葉を飲み込んだものの、消化できない感情があるからなのか分かりませんが…。まぁまぁ面倒くさかったです。(笑)
辞められてよかったね!
これは、教員の世界の厳しさを知っている友達や、旦那の親戚から言われた言葉でした。
この辺りが、本当に意外だったところで…。
私も、こんな風に言われるなんて思ってなかったんですよね。だから始めのうちは、反応に困っていたんですが、最近ではこう言われたら、「はい!よかったです!!」と、満面の笑みで言うようにしています(笑)。
番外編・「芯が強いのねぇ〜」
同僚の先生で1人だけ、「もったいない」って言わなかった先生がいて…その方から言われたのが、この「芯が強いのね〜」でした(笑)
退職の報告するときに、「転職先は、学生時代からやりたいと思っていた『不登校支援』に関わる仕事」と言うことも、職場の皆さんには伝えましたので、こう言ってくださったんでしょうね。
どこか周りに流されがちで、人の顔色伺うことの多かった私としては、自分で決めたことに対してこう言ってもらえたことが嬉しかったです。
番外編②・ふ〜ん。いいんじゃない。
そうなんです。兄も私も同じ大学の教育学部を出てます。学科は違いますが。一緒の授業受けてた時もあります(笑)。
兄はちょっと離れた所に住んでいるので、LINEでの報告になりましたが、これまた意外とあっさりしたものでした。あっさりし過ぎて拍子抜けしました。(笑)
結論・意外とみんな受け入れてくれる。
途中でも書きましたが、私は「もったいない」と言う言葉を雨あられのごとく降り注がれるものと思っていました。
なんと悲観的なことか。(笑)
でも現実は、ちょっと違っていました。
意外とみんな受け入れてくれるし、もっと雑に言うなら
「みんな人のことはどうでもいい」
んです(笑)
自分がいかに自意識過剰気味に考えていたかが分かり、ちょっと恥ずかしいくらいです。
なので、もし周りの目が気になって、退職や転職に踏み切れない人には、「思ってるほど、みんなあなたのこと気にしてないよ。」って、はっきり言ってあげたいです。
そんなことで迷っている時間そのものが「もったいない」のだから。^ ^
さて、今回は「教員を退職した時の、周りの反応がこれだ‼︎」と言うタイトルで、私が退職した時の周りの反応をお届けしました!
最後まで、お読みいただきありがとうございました!^ ^
◇柴ゆきのつぶやき◇
「もったいない」は感じで「勿体ない」と書きます。そして、「物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表している」そうです。長く続けきた仕事や、なるのが難しかった仕事を辞めるとき、必ずと言っていいほど「もったいない」と言われると思うのですが…自分にとっての「あるべき姿」って、自分で決めていいはずなんで、周りからの「もったいない」は気にしないでいいかと。問題は、自分がどうありたいかなので、それ以外のことに時間を使うことこそが「もったいない」なと、今の私は思うのでした。