メンタル

わたしの退職を後押しした3つの事実

柴ゆき
柴ゆき
こんにちは。「柴ゆき」こと、柴田ゆき野です。

 

わたしが教員の仕事を辞めたのは8年目の終わりですが、退職を意識し始めたのは結構前だったりします。

 

というか、教員になった時からすでに頭の片隅にはありました。

 

「生きづらさを抱える子どもたちの役に立つことがしたい。」という気持ちがあったにも関わらず、どんな形で実現するのか、がいまいち定まらなかった私が、土壇場で選んだのが「教員」の仕事だったりします。

もちろん、学校現場のことをよく知ることで、不登校の子の置かれている状況が前よりはっきり分かるようになったので、教員の仕事を8年間やったことに対しては後悔は一切ありません。

しかし、「いつか辞めよう。」「そのうち辞めよう。」と頭の中では考えていても、実際に辞めるタイミングを見極めるのって難しい…。

今回は、退職の意思を貫くことを後押ししてくれた事実をまとめたいと思います。

 

①メンタルを病んだ。

柴ゆき
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そうです。教員勤め最後の年に、私のメンタルはぶっ壊れました。

 

 

2ヶ月ほど休職させていただきましたが、3月末で退職することを自分の中で固く誓って満身創痍で現場復帰しました。

休職したのは、10月末くらいから12月末までです。

3学期からの復帰となりましたが、通勤中は謎の睡魔に襲われ遅刻の常習犯になるわ、3月上旬には熱が上がったり下がったりを繰り返し、結局一週間も休むはめになるわと、復帰してからも周りには迷惑かけまくりました。まぁ…

体が全力で拒否していた。んでしょうけど。

普段のメンタルなら、「周りに迷惑かけるなんてあり得ない!」となるところですが、ある意味一周回って吹っ切れていた当時の私。

今年度で辞めるからいいんだ!と一種の開き直りが、私を図々しくしてくれました。(笑)

休職した期間は、1人の人間として自分自身のことを見つめ直し、これからどうしたいのか自分の気持ちとしっかり向き合いました。

カウンセリングに行ったり、いろんな方の本を読んで、自分の考え方を広げるために動きました。

 

結果選んだのは「退職」の道。

 

冷静に考える期間がありましたので、この道を選んだことに後悔は全くありません。

むしろスッキリしているくらいです!

 

 

②こんな「働き方」がしたい!と思える先生がいなかった。

教員生活8年間の中で、「こんな『働き方』がしたい!」と思える先生にはついぞお会いできませんでした。

「こんな先生になりたい!」「自分の子どもができたら、この先生が担任だったら嬉しいのに!」という方にはたくさんお会いしました。

しかし、そういう先生は当たり前ですが、とても仕事熱心で、残業しての教材作りだったり、休日出勤や休日返上の勉強会などを当然のごとくこなしてらっしゃいました。

 

柴ゆき
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そんな働き方はムリ…。

 

また、小さなお子さんがいらっしゃるママさん先生が、保育園の子のお迎えのために18時過ぎ(定時はとっくに過ぎています。)に学校を出られる際、とても申し訳なさそうにされているのを見たり…。

 

妊娠されてるのに片道1時間の通勤を余儀無くされ、通勤途中に体調を崩されたにもかかわらず、管理職からは「今日は休んでいいよ。」の言葉もなかったり…。

 

初めて妊娠した女性の先生が、つわりで休まれたときに、「来てみたら大丈夫だから!」と謎の出勤催促を学年主任(出産経験あり)の先生がされているのを見たり…。

 

公務員なので、福利厚生は一般企業よりもしっかりしているとは思いますが、謎の精神論がはびこっていたり、そもそも休みを取りづらかったりして、働きやすさという点では大きく減点されて仕方ない環境だと思いました。

③苦手なことがこんなに頑張れるなら、好きなことはもっとがんばれるのでは?と思った。

教員の仕事って、当たり前ですが日中は授業をしている時間がほとんどです。

ただ、人前で話をすることは、私にとっては修行のようなもの(笑)

もちろん「慣れ」っていうのは確かにあって、子どもの前で授業をすることは、特に問題なくできるようになりましたし、それを「楽しい」と思える瞬間もありました。

 

しかし、そこに至るまでにはそれはそれは並々ならぬ努力があったのも事実。

 

人に見られるのが嫌なのに、研究授業などではたくさんの大人の目の前で授業をしなければいけません。当たり前ですが!(笑)

小さい頃から引っ込み思案で、赤面症まで併せ持っている私にとって、それが大丈夫なようにメンタルを持っていくのは、結構骨が折れました(笑)

ただ、人前に出る経験を積むと「結構大丈夫かも?」と自信のようなものも生まれて来ました。

それと同時に「苦手だと思っていたけど、単に経験がなかっただけで、実は言うほど苦手でもないのかも?」とまで思えるようになりました。

それは、思っていた以上に、褒めていただけることが多かったことも関係しているかもしれません。(先生方は褒め上手が多い!)

 

柴ゆき
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そして、私は思うようになりました。

苦手だと思っていたことでも、こんなに頑張れるんだから、好きなことならもっと頑張れるんじゃないかな?と。そしてそれはその通りだったのです。

誰だって、生きたいように生きる権利がある。

辞めたい理由をいろいろ並べ立てたくなるのは、経験上分かるのですが、結局辞めるにせよ、続けるにせよ、自分の判断の責任を取るのは自分です。

でも、だからこそ、「生きたいように生きている人」がカッコよく見えるのだと思います。

自分の生き方に責任を持っている、ということだから。

「生きたいように生きる」ことができるのは、自分の人生に責任を持つ覚悟ができた証拠。

人間として、自立できたってことなんだと思います。

1人の人間として、カッコよく生きたいですね!

 

今回は、「わたしの退職を後押しした3つの事実」というタイトルでお届けしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

◇柴ゆきのつぶやき◇

ほんとに先生8年もよくやったなぁ〜。と、自分でもしみじみ思います。(笑)先生にだけは絶対ならない!とまで思っていたくらいだったのに。でも、先生目線で学校のことや、不登校の子のことを知れたところが今となっては自分の強みだと思っています。この経験を生かしたい。^ ^