なんか人の多い場所に行くのが怖い…。
自由にトイレに行けない環境が不安…。
人一番敏感で、繊細なHSP(HSC)さんの場合、日常生活のいろいろな場面で上記にあげたような恐怖感を感じることがある人も多いのではないのでしょうか。
実際に、上の2つは他でもないわたしが感じたことのある(そして今も感じている)ものです。
軽いものならいいのですが、日常生活に支障をきたすレベルになってしまうと困りものですよね。
たくさんの不安感を抱えてらっしゃるのHSPさんにとっては、「自分のほかにもこんな恐怖感とともに生活している人がいる!」と思うことで、少し気が楽になることもあるのではないかと思います。
というわけで、今回はわたしの「社会不安障害」を大公開いたします!
そもそも社会不安障害とは…?
ざっくり言うと、ケロさんので正解。^ ^
一応専門的に言うと…
社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)とは、ある特定の状況や人前で何かをする時に、緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にそのような場面を避けるようになる病気のこと
だそうです。
「人前で何かをするとき」と「緊張が高まったとき」というのがキーワードですね。
社会不安障害にはどんなものがあるの?
代表的な例をあげるなら、
◇スピーチ恐怖 ◇視線恐怖 ◇赤面恐怖
◇発汗恐怖 ◇会食恐怖 ◇排尿恐怖 などなど
緊張する場面って人によってさまざまだと思いますが、「えっ?そんな場面でも起こるの?」というものもあります。
人前で名前を書くときに手が震える!!
わたしの知り合いに聞いた話ですが、その方は「字を書くこと」にとても抵抗があるのだそうです。
話を聞くと、「学生時代から自分の字が汚いことがコンプレックスだった。」「親や先生から、たびたび注意されていた。」のだそう…。
今の時代ですから、仕事にせよプライベートのやりとりにせよ、スマホやパソコンで済ませることができますよね。
しかし、その人は例えば契約書にサインをするときや、荷物の受取りでとっさにサインを求められたときなど、「誰かに見られている状態で名前を書く」という状況では、手が震えてしまい、思うように書けないのだと話していました。
きっと社会不安障害を知らない人からすれば、「えっ?名前書くだけなのに?」「たった3秒くらいで済むことなのに?」と思われかねないと思います。
しかし、他人からすれば「それだけの状況」でも、当人にとっては「耐えがたい緊張状態」なのです。
では、実際にわたしの抱えてきた「社会不安障害」についてあげてみます。^ ^
人前で顔が赤くなる!「赤面症」
そうです。
人前で発言するときに、緊張して、まるで人の視線が刺さるように感じたときに顔が真っ赤になるんです。
一旦赤くなってしまうと、視線を感じている間はおさまりません。
それどころかますます赤くなってしまい、変な汗をかき、言葉を発しようとしても、しどろもどろになってしまいます。
あだ名が「トマト」 !!
わたしが「赤面症」を意識したのは、小学生になってからだと思います。
小学生になると、人前で発表する場面が増えますよね。
人前に出るのは苦手でしたので、授業などではできるだけ手をあげず、ひっそりと過ごすのを心がけました。
しかし、日直などで必ず前にでなければいけない時があります。
1分間スピーチは恐怖でした。
そして小学校3年生のときだったと思うのですが、注目されると顔が赤くなるわたしに向かって、ある男の子が言ったのでした。
トマトみたい!
自分でも赤くなることは知っていましたが、改めて指摘されると、さらに恥ずかしさが増すんですよね…。
まぁ、気をつけて治るものでもないので、「できるだけ注目を浴びる状況を避ける」という方法で乗り切っていました。
いちばん効果があったのは「開き直ること」だった。
教員として8年間働いていましたので、人前で話す経験はたくさん積ませていただきました。
おかげで、人前で話すたびに赤くなるということはなくなりました。
経験不足による不安も、赤くなる1つの要因だったと思います。
しかし、予期せぬ事態で顔が赤くなるときもあります。
なので、そうなりそうなときは「はじめから諦める」ことにしています。
「赤くなってもいいや。」
「また、赤くなるかもしれないな。」
そうですね。
「赤くなる自分を受け入れる」とでもいうのでしょうか、それができるようになると、人前で話すことに抵抗はなくなりました。
休み時間のたびにトイレ!!失禁恐怖症!
そのまんまです…。
中学生からはじまり、今もあります。
トイレに行っても行っても、行きたい気がする…という。
トイレに行けない環境が怖い!!
劇や映画を見るときや、バスなどで長距離移動するときなど、思い立ったときにすぐトイレに行けない環境が苦手です。
なので、旅行などのときは行けるときは必ずトイレに行きますし、映画などを見るときも直前にトイレに行きます。
トイレ問題については以下の記事に詳しく書いていますので、興味のある方はどうぞ。
人との食事が苦痛?!会食恐怖症!!
はい。そうです。極論を言えば…。
わたしの場合、これが始まったのは不登校気味になったときでした。
給食が辛くて辛くてたまらなくなったんです。
給食の時間に…原因不明の吐き気!!
別に体調が悪いわけではありません。
お腹が空いていないわけでも、空きすぎているわけでもありません。
でも、なぜだか胃のあたりがムカムカしてしまい、文字通り「食事がのどを通らない」状態になります。
とりあえず、口に入れてみてもぐもぐしてみるけど、なかなか飲み込むことができません。
初めて、このような感覚を覚えたのは、わたしが不登校になりはじめたときでした。
給食の時間が苦痛で苦痛で仕方がなく、別室で給食をとることもありました。
たぶん、原因も給食。
きっとこの「残したらいけない」が非常にトラウマになっているのだと思っています。
「全部食べ切らなきゃいけない」プレッシャーですね。
それは、たとえ学校という場所から離れても、わたしの中に残り続けていたのだと思います。
これもやっぱり開き直ること!
わたしの場合の会食恐怖症は「残したらいけないプレッシャー」によるものだということが推測できました。
なので、この場合は
残してもいいや!
と開き直ることにしました。
ほんとこれだけで楽になります。
今までどれだけ、「残したらいけない」呪いにとらわれていたことか(笑)
https://shiba-yuki.com/2018/09/19/hsp-3/
上記の記事でさらに詳しく書いていますので、興味がある方はどうぞ ^ ^
社会不安障害を乗り越えるには「考え方の枠組み」をかえる!
確かにそうです。みずから好きこのんで「不安」になる人はいません。
しかし、わたしの会食恐怖を例にすれば、ある意味で「勝手に」残したらいけないと「思い込んで」自分に自分でプレッシャーをかけていたとも言えます。
もちろん、先生から「全部食べなさい」とか「お残しは許しまへんで〜」とか言われたことも要因として考えられると思いますが、同じ状況でも社会不安障害にならない人もいるわけです。
不安を受け入れよう!
不安の底にあるのが「ご飯を残したらいけない」という不安なら、その考え方を「残してもいい」にかえる必要があるんですね。
わたしもまだまだ未熟なので、少しずつ考え方を「生きやすい」ほうに変えていっている途中です。
もし、わたしと同じように社会不安障害で悩んでいる、行動が制限されてしまう、という方は「不安」の正体を探ってみてください。
そして、その「不安」すらも受け入れてみてください。
それだけで、心が軽くなることもあるはずです。
どうしても受け入れられないときは…頼れる専門家を活用しましょう!(笑)
実際わたしも、自分の考え方の枠組みをかえるために、カウンセリングを受けました。
客観的にアドバイスをしてくれる専門家をみつけてみるといいですね。 ^ ^
1人でも社会不安障害で悩む人の心が、晴れやかになることを願って…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
◇柴ゆきのつぶやき◇
人一倍繊細で、敏感なHSPさんは社会不安障害になる可能性も高いんじゃないかな〜って思います。想像力の豊かさも、ネガティブなほうに転がればどこまでもネガティブになっちゃいますしね。せっかく繊細で、想像力豊かに生まれたんだから、その力をいい方向に使いたいなぁと日々考えている柴ゆきなのでした。^ ^