不登校

【漫画】「学校の勉強はしなくていい。」という不登校支援者へ。

柴ゆき
柴ゆき
こんにちは。元不登校そして元教員の「柴ゆき」こと「柴田ゆき野」です。

 

今は、放課後デイサービスの仕事をしており、不登校支援もしています。

ときどき出くわすのですが、支援者の方で「勉強なんてできなくていいよ!」と、無責任な励ましをする人がいらっしゃいます。

まあまあの頻度で出くわすので「?」と、なっていたことをこの度漫画にしてみました。

 

わたしの思っていることが、伝わるといいなぁと願いを込めて。

 

漫画「『学校の勉強はやらなくていい』という支援者の方へ 」

 

 

「不登校」は選択肢の一つでしかない。

柴ゆき
柴ゆき
不登校がいいとか悪いとか、その次元の話ではなくて。
ケロさん
ケロさん
「学校へ行く」と同じように「行かない」という選択肢でしかないんだよね。

 

問題なのは、「不登校」の先にあるものだと思うのです。

 

学校じゃなくても、勉強はできる!

 

柴ゆき
柴ゆき
学校に行かなくなったから、勉強ができない!なんてことはなく(笑)
ケロさん
ケロさん
勉強する場所は、どこでもいいんだよね。

 

塾や家庭教師、通信教育、ホームエデュケーション、コワーキングスペース、自習室…etc

学校でやるような勉強をできる場所なんていくらでもあります。

もうここからは、自分がどれだけ動いて、自分に合った場所を探せるか…ではないでしょうか?

不登校…ということは未成年でしょうから、家族などの支援も必要になってくるでしょう。

保護者には「教育を受けさせる義務」がありますから、保護者の方もここは力を入れて欲しいところではあります。

 

教科書を使った座学が「勉強」ではない!

 

柴ゆき
柴ゆき
言わずもがな…かもしれないけれど。
ケロさん
ケロさん
教科書をなぞるだけが勉強ではないものね。

 

学校も便宜上、効率よく体系化するために教科書を使っている訳であって、必ずしも教科書を使う必要はないのです。

 

むしろ、日常の疑問から発展させていくのが本来の「学び」の形であり、その疑問を解決する過程で「読解力」「思考力」「判断力」などを身につけたり、必要な知識を得ていくというのが自然な流れではないでしょうか?

 

もちろん教科書を使えば効率よく知識を拾っていけはします。

しかし「何のために、これを学ぶの?」と思ってしまう人には、教科書は「押しつけ」のように感じてしまうでしょう。

 

その場合は、日常の「何で?」から、発展させていくのも面白いかもしれません。

 

「子どもが勉強しないんだけど?」そんなときは…。

柴ゆき
柴ゆき
親としては勉強して欲しいんだけど、子どもがしてくれない。と悩まれている親御さんも多いはずです。
ケロさん
ケロさん
そうだよね。親御さんとしては心配なはずだよね。

 

子どもが不登校になった!

これだけでも、ショックを受ける親御さんも多いのではないでしょうか。

また、不登校を受け入れられたとしても「子どもが勉強しない…」との悩みを抱えていらっしゃる方も多いです。

 

二次障害、自己肯定感が下がっていて勉強どころではない。

柴ゆき
柴ゆき
本当なら、この段階に至る前にどこかで食い止めて欲しいんだけど…。
ケロさん
ケロさん
まぁ、二次障害まできたら、勉強どころではないよね。

 

不登校になった過程で、周りから自尊感情を傷つけられ、自己肯定感がだだ下がりの状態で引きこもってしまう子もいます。

こうなったら、勉強どころではありません。

どうか、二次障害を引き起こす前に、自己肯定感が下がらないような働きかけをお願いします。

 

勉強のおもしろさに気づいていない。

 

柴ゆき
柴ゆき
やり方がわからない子も入るかな〜。
ケロさん
ケロさん
「できた!」「わかった!」って感覚は、誰でもうれしいものだよね。

 

これは、大人(できれば親)が楽しんで勉強している姿を見せるのがいいかと思います。

勉強…じゃなくても、本を読むとかでもいいと思います。

一緒に勉強できるなら、一緒に勉強してみてください。

そして、「わかった!」とか「できた!」という感覚を一緒に味わって欲しいです。

新しいことを知る、できなかったことができる、って本来楽しいことだと思いませんか?

 

LDなどの発達の偏りがある。

柴ゆき
柴ゆき
これは、専門家の意見も必要になってくるのだけど…。
ケロさん
ケロさん
学習パターンが人と違う場合だね。

 

学習障害という言葉を使ったりしますが、「学習のパターン」がその他大勢の人と異なると考えたほうがいいです。

他の人がつまずかないところでつまずいていたとしても、人の感じ方なんて分かりませんよね。

他の人が普通に行なっていることが、自分にはとてつもなく難しいことの場合もあります。(もちろん逆の場合も)

どうしても、思うように勉強できない。

一度専門家に相談をして見るのも一つの手かもしれません。

 

オーダーメイドの「不登校ライフ」

柴ゆき
柴ゆき
漫画の最後に「よりよい不登校ライフを!」とまとめていますが、ほんとオーダーメイドなんだよね。
ケロさん
ケロさん
どの道をたどっても正解なんてないしね。

 

どんな不登校の子も、ゆくゆくは社会に出ていくわけです。

そのときに困らないように、自立できるようにすることが支援者の役割です。

軽はずみに「学校の勉強なんて…」と言わないで欲しいです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

◇柴ゆきのつぶやき◇

不登校支援者でこれもたまに出くわすのが「学校を悪者にしたがる人」(笑)子どもの成長を見守る立場なんだから、お互いに協力し合って、と思うんだけど…。なんかうまくいかないことが多いんだよな…。