わたしの不登校に関する記事はこちら^ ^

今回は「不登校とHSP(HSC)」と題して、不登校とHSP(HSC)の関係ついてお届けします。
Contents
学校でのHSP(HSC)の姿
HSC(Highly Sensitive Child)とは、HSP(Highly Sensitive Person)の子どもバージョンで、人一倍敏感で繊細な気質をもった子どものことです。
HSPについて、詳しく書いた記事は↓こちら(サイト内記事です。)

まずは、マンガでどうぞ ^ ^



この漫画のように…
◇ 他の子が怒られていても、まるで自分が怒られているかのように動揺し、心に傷を負ってしまう。
他にも…
◇他の子には気にならないような、音や光などの刺激に敏感に反応してしまい、授業に集中できない。
◇失敗をしないように、先読みばかりして疲れ果てる。
◇クラスメイトとずっと一緒の空間にいることが耐えられない。
などがあります。
私もHSCでしたので、上に書いたものは全て当てはまります。多分、高学年で不登校になってしまったのは、特に一番上に書いたものが大きく影響していると、自分では考えています。(理不尽によく怒る怖い先生だった。)
中学校時代は、「ずっと誰かと一緒にいると疲れる。」と言う気質に気づき始めたので、ちょこちょこ学校を休んで一人でリフレッシュするという調整法を編み出しました。(笑)でも、その頃はHSC、HSPという言葉は知りませんでしたので「なんでみんな平気なんだろ?」という認識でした。
この「なんでみんな平気なんだろ?」って、HSCの子にとってはすごく不思議な感覚で、この感覚が徐々に劣等感に変わってしまうことがあります。みんなが平気そうなのに、自分はなぜか耐えられない…。自分の力のなさを、子どもなりに感じてしまうのです。
表向きは、「穏やかな良い子」が多い。
自分の内なる感情を外に出すことが苦手で、その場の雰囲気をよくしたいという気持ちが本能的にあるため、だいたいのHSCさんはニコニコとしています。
そのため、おとなしくとも「穏やかな良い子」と思われているHSCさんは多いです。
友達の手紙の話は事実です。(笑)
もらったときは、びっくりしました。HSC特有の自己肯定感の低さから、友達にそんな風に思われているなんて信じられませんでした。その後は確か、その友達の良さを伝える手紙を、一生懸命書いて渡した覚えがあります。
例え、辛いことがあっても、何かを我慢していても、それを表立って伝えることがHSCさんは苦手です。伝えることで、相手を不快にさせるのではないか、と思っていることもあります。
加えて、自分のせいで、場の雰囲気を悪くしたり、だれかが傷つくのがHSCさんには耐えられません。「だったら自分が我慢しよう。」ってなるのです。
気がつけば、どんどん自己主張ができないスパイラルに突入。
「エネルギー切れ状態」と私は呼んでいます。
本来なら、0(ゼロ)になる前に回復させてあげなきゃいけないんだけど、我慢を重ね続けた結果、エネルギー枯渇状態に。
一度0(ゼロ)になったら、回復させるのにかなり時間が掛かる。
正常に回復できたらいいんだけど、結構な割合でこじれてしまうのではないかという印象があります。
しばらく休んだら、回復できる場合も。
例え、エネルギー0状態になって、一時的に動けなくなってしまっても、安心できる環境にいることができれば、少しずつ回復することができます。
しかし、いきなり子どもが「学校行きたくない。」と言ったら、親はどう思うでしょうか。
だいたいの親御さんは、特に体調不良がなければ少々無理やりにでも行かせようとするのではないでしょうか。うちの親もそうでした。
そうなると、HSCさんはどう思うかと言うと、
「せっかく勇気を出して『休みたい。』と伝えたのに親は分かってくれない。」
「自分のつらさが、親には分からない。」
と、親子間に亀裂が入ってしまうことになりかねません。
また、数日なら休ませてくれても、「休み癖がつくのでは?」と、また無理やり行かせようとする親御さんも多いでしょう。
「なんで行きたくないの?」と聞くことも場合によっては、お子さんを苦しめるかもしれません。私も「なんか行きたくない。」という曖昧な理由でしたので。
原因がエネルギー切れの場合なら、そのうち行くことができるようになることもあります。
もし、お子さんを観察してみて、HSCの気質があるかも?と思ったら、上手な心の休ませ方を、親御さんから教えてあげるものいいかもしれません。
HSCの子は「なぜかみんなが平気なことが、自分には耐えられない。」と思っていることがあります。そこで、親御さん自身のつらかったことなどをそっと話してあげるだけで、「自分だけじゃないんだ。」と少し前を向けるようになることもあります。
ただ、下心はすぐHSCさんには伝わりますので、「なんとか学校に行かせよう。」という気持ちは捨て去ったほうがいいとも思います。
本心を読むことに長けたHSCさんに下心が伝われば、「自分の親は、『学校に行かない自分』を愛してはくれないんだ。」と、思わせてしまうことになり兼ねません。
その場限りの話は不信感を抱かせますし、ましては「ご褒美作戦」はHSCさんにはあまり効果がないと思った方がいいでしょう。溝が深まるばかりです(笑)
今日のまとめ
◇学校でのHSCさんは、ストレスをためやすい。
◇笑顔で、自分の本心を隠していることも。
◇エネルギー切れになったらしばらく休む。
以上「不登校とHSP(HSC)」というタイトルでお送りしました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!^ ^
◇柴ゆきのつぶやき◇
HSCさんには、赤ちゃんの頃から「よく泣く」「小さな物音でもすぐ起きる。」「なかなか寝付かない。」などの、繊細さが垣間見えることがあるそうです。HSCかも?と気づくことで、対応できることもあります。最近は、HSCさん向けの子育て本なども出るようになりましたね。HSP、HSCという概念を知り、自分の生きづらさがその気質によるものだと知るだけでも、私は随分と楽になりました。HSC、HSPという概念を知らずに、自分の生きづらさが「怠け」や「努力不足」と信じ苦しむ人が1人でも減るように…私は「自分の言葉」で「自分の思い」を届けていきたいです。