シンクロ能力…それは、HSPに備わっている、身も心もすっかり相手に同調してしまう非常にやっかいな能力である!
HSP特有の、シンクロ現象ってどういうこと?
はじめに…わかりやすさ重視で「シンクロ現象」と呼んでいますが、実際にそんな現象があるわけではありません。
ただ「シンクロ」という言葉が、私の感じている感覚に非常にピッタリ合う!ということで、そのように呼ばせていただきます。^ ^
まずは、この漫画をご覧ください。
ケロさんのいう通り。誰でも多少なり「人に合わせた経験」はあるのもです。
ただ、今回お伝えする「シンクロ現象」は「合わせている」のとはわけが違います。
分かりやすく言うなら…
相手が勝手に自分の中に入り込んできて、まるでその人になったかのように振る舞ってしまうのです。
もはや憑依?!な、シンクロ現象。
「合わせている」わけではなく、「まるでその人になったかのように振る舞う」ことがシンクロ現象です。
無意識にチャンネルが合ってしまっている感じですので、シンクロ現象を起こしているときは、本人はそのことに気づかないこともあります。(※私の場合です。)
漫画のように、ふと1人で冷静になったときに「あのときの自分は自分じゃなかったような気がする…」と、気づき「そもそも、どの自分が本当の自分なんだっけ?」と不安になることもしばしばありました。
私がこのことに自分で気づいたのは、中学生ごろだったと思います。
それ以降、少しだけシンクロ現象を意識するようになって、「あ、今○○さんになってる!^ ^;」と、自分の中で「自分を調整」したりするようになりました。(笑)
シンクロ現象は、なぜ起こる?
自分をしっかり保つためのバリアとでもいうのでしょうか。
誰しも無意識に張っているものです。
HSPの人が、非HSPの人と違うのは、このバリアが非常に薄いという点。
バリアが薄いとどうなるかというと…
◇他人の思考が自分の中にまで入り込んでくる。
◇他人の感情に左右されやすくなる。
という状況になります。
HSPさんが「人の怒りに敏感で、その場から去りたくなってしまう。」ことなどは、この特性からきています。
メリットとしては、人の感情の動きに敏感になれるので、相手を喜ばせることが得意だったり、逆に意識して地雷を避けることが得意だったりもします。
ここまできたら、もう分かられるかもしれませんが、バリアが薄いことで「相手そのもの」が、自分の中に入ってきてしまい、「シンクロ現象」が起こると私は考えています。
シンクロ現象のデメリット…とにかく疲れる!!
「合わせているわけではない」けど「いつの間にか相手と同じテンションになっている」のが、シンクロ現象です。
無意識下で起こるものなのですが、違う自分になってしまっているかのような感じなので非常に疲れます。
もともとの自分とかけ離れている人にシンクロしてしまった場合は、なかなかその人が自分の中から消えてくれず、周囲が不思議に思うほどのことも…。
誰でも「自分を偽っていたら疲れる」と思うのですが、シンクロ現象でも同じことが起こっているのです。
どう対応する?シンクロ現象?!
①自分のバリアを意識する。
シンクロ現象は、HSPゆえのバリアの薄さからくるものというお話は、先ほどいたしいました。
なので、バリアを強くすれば相手が入ってきにくくなるわけです。
ほんとイメージの問題なんですけどね(笑)
自分の周りに見えないバリアがあると思って、それが跳ね返してくれるイメージをします。
ようは、相手の影響を受けない自分をつくるわけですね。
ただ、そこまで気を張った状態で人と付き合うのは結構きついものがあります。^ ^;
これは、どうしても避けられない人と接するときの対応方法だと思っていただけたらと思います。
②一緒にいて楽な人と付き合う。
当たり前なことですが、それが一番いいかと。
私の場合ですが、同じHSP気質のある友達もいいのですが、どちらかと言うと性質的には真逆な人も、一緒にいて居心地がいいと感じることが多いです。
どういう人かと言うと…
*感情が分かりやすい 。
*裏表なく喋り、はっきりした物言いをする。
*いい意味で遠慮がない。
いろいろ言葉の裏を考えて、思い悩まなくていいので、こういうタイプの友達は一緒にいて非常に楽だなぁ〜と思います。
こういうタイプの友達だと、たとえシンクロしても「自分も遠慮しなくなる」だけなので、結果的に楽なんですよね。
シンクロ現象の有効活用!!
何かっていうと…
場面に応じて使い分けること。
これは、シンクロとはちょっと違うのかもしれないのですが、いろんな人を自分の中に取り込んでおいて、場面に応じてチャンネルを合わせるという、高度な技術です(笑)
たとえば、大勢の前で発表したりするときに、発表が得意な○○さんになりきる。
なりきる、と書きましたが、なりきっているうちにシンクロしているかのような錯覚すら覚えることが私にはあります。
それで上手く行ったこともあるので、ちょいちょいいろんな場面で、自分のストックから小出ししています。(笑)
もともと人前での喋りは得意ではない私ですが、このシンクロ能力有効活用で、宴会の司会をやったときは「まるでアナウンサーのようだった!」と褒められたり、極度の人見知りでもあるのですが、そのように思われたことは一度もなかったりします(笑)
ただ、「本来の自分」ではないので、疲れますけどね!
どうしても成功させたい!とか、いい印象を与えたい!とかの「ここぞという場面」で使うことをおススメします。^ ^
HSP特有の、シンクロ現象についてのまとめ。
冒頭の漫画のように、シンクロしていることに気づいたときは「どれが本当の私?」と、かなり深刻に悩みました。
加えて、周りからの印象と、自分自身が持ってる自分の印象が、結構かけ離れていたことも悩みに拍車をかけていました。
自分では、「人見知りで引っ込み思案」だと思っていたのですが、周りからは「明るい」とか、「みんなに好かれている」とか言われることが多かったのです。
今となっては、ぜーんぶ自分だから、いっか。疲れなければ。
くらいに思っています。
結局、全部自分なわけですから、楽しまなきゃ損ですよね。
みなさまも、よりよいHSPライフをお過ごしください!
最後まれお読みいただきありがとうございました!^ ^
◇柴ゆきのつぶやき◇
私がいかに、人によって違う自分を見せていたかがわかる事実が「あだ名の多さ」です。いつだったか、なかよし5人で集まってとき、私以外の4人すべてが私のことを違う呼び方で呼んでいたときは、自分でもおもしろかったです。そしてややこしかった(笑)今まで呼ばれたことのあるあだ名は、多分両手両足使ってやっと足りるかな?くらいあります。いろんな自分がいておもしろい♫^ ^