今回は、元教員のわたしが考える『理想の学校』について書いてみたいと思います。
こんな学校だったら、教員としてもう一度務めるのもアリかなぁ、と思ったりしますが…
きっとこんな学校だったら、教員志望者殺到しそうなので採用試験の倍率がすごいことにもなりそうです。(笑)
理想①全校種で副担任制を採用する
『副担任制』って中学校以上ではわりと一般的な仕組みだと思います。
(機能しているかどうかはさておき。)
担任の先生って、そのクラスの『指針』みたいなものだと思うので、裁量も大きい分負担も大きいです。
学級担任制のデメリット
・ 担任を持つ先生は休みが取りづらい
・ 学級の状態が外から見えづらく、支援が入りづらい場合がある
・ 担任、児童生徒互いに『合う』『合わない』がある
『合う』『合わない』って、人間だから誰しもあることです。
たとえ『合わない』場合でも、担任とはタイプの違う『副担任の先生』がいることで、教員間で役割分担することもできます。
担任と副担任が合わなかった場合は一年間しんどそうですが…
そこは大人なんだから、そして仕事なんだからなんとかしようよと、いう感じです。
理想②一クラスの人数を30人以下にする
25人くらい~40人学級まで担任した経験のある私が思う適正人数は、一クラスあたり30人以下です。
30人を超えると…
・ テストの採点に時間がかかる(ほんとに)
・ クラス全員の状態が把握しづらい
・ 人が多すぎるとごちゃごちゃするため、それ自体が刺激になる子もいる など
20~30人がちょうどいい気がします。
あまり少なくなりすぎると、多様な考えが生まれにくくなるデメリットもあると思っています。
理想③始業時間を遅くする(もしくは二部制?)
社会は大きく変わっているのにもかかわらず、学校の始業時間ってまったくかわらないですよね。
多くは8時前後には登校して、8時半ぐらいが始業時間かと思います。
しかし、相次ぐ学校の統廃合により子どもたちの登校スタイルもさまざま。
子どもたちの現状
・ スクールバスに乗るために6時前に起きる子もいる
・ バスに乗り遅れると登校困難に
・ ギリギリ徒歩圏内の子は1時間近く歩く(もしくは自転車) など
スクールバスって確かにないと困るものだけど、使っている子どもたちの話を聞いたり、現状を見たりすると正直『無理してるな…』と思うことが多いです。
一部の子の話にはなりますが、起立性調節障害のある子や、そこまではないにせよ低血圧気味の子にとっては、同じ時刻に登校できないことで不登校気味になる子もいます。
始業時刻を遅らせることで、朝の時間にゆとりができてムダに焦らせたり怒られたりをしないでいいようになると思うのですが…
今、少しずつ『夜間中学校』を開設する動きがありますが、『夜間』まではいかなくても『正午あたりから夕方まで』みたいな時間帯も選べるといいですよね。
起立性の子たちはぐっと楽になると思う!!
(その場合はもちろん教員の体制も2交代制などにする必要ありです。)
異次元の教育改革はまだかな…?
教員の働き方改革による結果が少しづつ出ている、みたいな記事をどこかで見ましたが…
具体的な対応がなされてない上に、教員が足りないまま新年度がスタートする学校もざらなのに。
教員免許を持っていない人の採用を推進するほど、なり手がいないというのに。
もう、短期的な応急処置では間に合わないと思います。
社会の状態やニーズに合った、そして今後も持続可能な教育改革を期待しつつ、学校の先生方をサポートしていきたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。